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ルーベンス展 in 無原罪の聖母マリアの祝日

前回、金曜日のブログ「TOKYO TOUR :ルーベンスか再び・・ルオーか?」の続きです。

答えは 今回はルーベンス展にしました。 

 

前回のブログでは、耳(両耳の外耳)を切り取った25歳下の私の友人の話をしましたが・・少しシリアスな内容でした。

彼は、彼の亡き母の妹であるおばさんと息子さん(外国人)と三人で来てくださった。 

 

そして、あの巨大な東京カテドラル聖マリア大聖堂に連れていった後に、上野の森にある国立西洋美術館に行きました。

外国人のおばさんと小学生の息子さんは、カトリックでもあるので・・その教会をとても喜んで下さいました。

結婚式をやっていたので、パイプオルガンが大音響でかなでられ、その横にはオペラ歌手の女性がいらっしゃって

「カッチーニのアヴェ・マリア」を荘厳に歌い上げてくださいました。

 

新郎新婦は、お世辞にも若い美男美女ではなかったのですが・・逆にそれがとても良かったです。

 

「アヴェ・マリア」という曲は、各作曲家たちが一度は書いて書いてみたいと思う曲です。

3大アヴェマリアで有名者な、グノーのアアヴェマリア、シューベルトのアヴェマリア、そして今回のカッチーニのアヴェマリア。

 

これらの他には

メンデルスゾーン、ブラームス、ヴェルディ、ドボルザーク、ロッシーニ、フォレなど様々な音楽達がアタックした曲です。

アヴェ・マリアというのはラテン語で「聖マリア!挨拶を送ります!」という意味です。

ラテン語のカトリックの短い3部構成の祈りのうち、第一部は新約聖書「ルカによる福音書」からとられ、

第二部は、大天使ガブリエルによる「受胎告知」のシーンにおける聖母マリアへの挨拶として有名です。

 

そして、バージン・マリア14歳が、「受胎告知」を受けた日が、

12月8日という私たちが狙って訪れた「無原罪の聖母マリアの祝日」であり、この日本で1番有名な教会の落成日・献堂式であり

この教会が生まれた日。それは1964年(昭和39年)12月8日。

 

 

 

 

東京カテドラル聖マリア大聖堂  別名:関口教会
東京カテドラル聖マリア大聖堂  別名:関口教会

ルーベンス展―バロックの誕生

カッチーニというイタリア・ルネサンス音楽末期、バロック音楽初期の作曲家のアヴェ・マリアをハイトーン・ソプラノ・ボイスで

生で聞いた後に・・ 行きました。 ルーベンス。

 

   テーマも、繋がっています。 バロックの誕生。

 

外国人の友人たちは、この日本という国の中でマイノリティーであることにも負けず、明るく生きているので

私はたくさんの勇気をもらいました。

本当にありがたいことでした。  そして彼らに彼らが好きなカトリックの絵をみてもらいたかったので連れていきました。

 

大正解でした。

たっぷりと2時間の時間をつかい、出口で待ち合わせというスケジュールを組みました。

 

ダウンロード
ルーベンス展 出品リスト
今回のルーベンスの出展リストになります。ダウロード可能
2018rubens_list.pdf
PDFファイル 873.1 KB

特に気に入った絵画

 

美術館の中は、Ⅰ:ルーベンスの世界

       Ⅱ:過去の伝統

       Ⅲ:英雄としての聖人たち ー 宗教画とバロック ー

       Ⅳ:神話のチカラ1    ーヴィーナスと女性ヌード ー

       Ⅴ:神話のチカラ2    ーヘラクレスと男性ヌード ー

       Ⅵ:絵筆の熱狂

       Ⅶ:寓意と寓意的説話

 

     上記7つのブースに別れているのですが・・

     私は、一度じっくりみてから、もう一度、気に入った絵の戻ってゆっくりと観るようにしています。

 

     50歳の中年のおじさんの私がが、目に涙をためてずっと見ていた絵を紹介します。

 

     ★キリスト哀悼 1612年の頃の絵

     ★法悦のマグダラのマリア 1625年頃

 

     この二枚!でした。 


キリスト哀悼

キリスト哀悼  ルーベンス
キリスト哀悼  ルーベンス

        

 

         金曜日のあの日、 昼の12時から3時までキリストは十字架につけられ

         3時に息をひきとり、その後十字架に降ろされて、その後に墓に葬られるのですが

 

         その時、その場にいた人間たちが この絵の中に色々描かれています。

         足を「ハの字」にダランとこちらに向けたイエス。

     

         その母親であるマリアが、最愛の我が息子の茨の冠のトゲを血だらけになって抜いています。

         そして、息子の開いた目をそっと閉じているシーンです。

 

         イエスが、十字架の上で死ぬ瞬間に、この世に残してゆくまだ20歳前後の弟子ヨハネがいます。

         ヨハネは聖母のマリアの左肘をささえ、背中に手おいている。

         イエスはイエスの死後27年間長生きをして、この若い弟子ヨハネと一緒に暮らします。

         ヨハネの福音書を書いた青年です。

 

         絵の右にいる女性は、最愛の弟子であるマグダラのマリアが泣いた涙をためて天を仰いでいる。

 

         本来自分が入るために購入した真新しい墓を、イエスのために墓として提供したお金もちのアリマタヤのヨゼフが

         いる。彼は白い布でイエスを包んでいる。

         その後ろにはイエスの敵であったファリサイ派のニコデモもいる(イエスの死後にキリスト教に改宗)

 

         なんといっても、イエスの目を閉じるマリアの表情をゆっくりと時間をかけてみたいので

         私は、この絵の元に戻ってきた訳です。

 

         一眼の望遠鏡で、細かいディテールまでずっと観察していました。涙をながしながら・・

 

         UPするとこんな感じです。

 

 

                マリアにとって、 自分の可愛い息子です。

 

                イエスが13歳の時に・・夫ヨゼフがなくなって社会的に1番低い「やもめ」として

                息子を育ててきた最後のお別れのシーンです。

 

                

  これは私の愛機である「Vixen 単眼鏡 アルテス モノキュラーHR6×21」

 

  仏像鑑賞や、美術館での絵画鑑賞で、この単眼鏡があると本当に細かいディテールまで観察できる

  のと・・絵を見て泣いているみっともない中年オヤジの姿をカモフラージュできます。

 

  マリア様の涙を・・ルーベンスがどう描いていたか?など

  老眼でメガネを髪の毛の上に上げて、中年おじさんが見える筈がないです。

  

法悦のマグダラのマリア

 

マグダラのマリアは、キリストの弟子の中でも特殊で特に愛さえており

 

弟子たちの妬みから、できれば表に出て来てほしくないので「やれ娼婦とか・・」色々な汚名を歴史的に受けたが高貴なヒトです。

聖書から真っ先に消したいヒトにもかかわらず、イエスが死後3日後に黄泉の国から復活したイエスを真っ先に目撃した人間であり

複数のヒトが証明したので、歴史から消せなかかったヒトです。

 

この絵は、キリストの死後に、彼に真心を尽くしていた女の弟子であるマグダラのマリアが、エルサレムからフランスに渡り

南フランスはサント=ボーム山脈の洞穴に移り住み、隠遁者として生活していたという神話が語られていた。

 

そこで、マグダラのマリアは、天使たちによって神の御膳へ定期的に運ばれ、

その耳で神々しく素晴らしい合唱を、1日7回聞いていた13世紀の「黄金伝説」から取られたストーリーを描いたものです。

 

1日に7回も、「法悦」をうけるという意味でこの絵のテーマになっています。

足元にあるドクロは、マグダラのマリアの絵には必ず登場するモチーフのドクロです。

 

これは、地獄とかそう意味ではなく、肉(この世の欲望)の儚さをモノがっている。それを知っているマグダラのマリアだからこそ

言えます。 ヒトが羨む華やかのものの象徴が、このドクロです。

 

 

 

このドクロの話ではないですが

友人が、どっぷりと夜の悪の世界に入り・・人間関係で悩み 自分の耳を切り 聞きたくないようにしたの代わりに

 

彼は、地味だけど今の安定した職についた。それは数ヶ月前には絶対に考えられないことでした。

でも、彼は自分を変えた。

 

失った耳の代わりに、手にしたモノはそれ以上に大きかった収穫だと思います。

それを聞いて私は、まるで自分の息子のことのよう嬉しかったです。

 

どんなに落ちても、やり直すことが出来ることを神様は、恵みとして与えてくだっているように思います。