体外受精マイノティーのマイノリティー患者さん達

 

2019年も1月中旬に入り、やっと落ち着いた感じでブログで書けるようになりました。

 

年始からずっと、バタバタと体外受精のマイノリティー患者さんたちの初回の予約が続いていました。

 

ARTカウンセリングは、体外受精の分析が中心に進めてゆく流れなのですが。

 

最初にお電話やメールを頂いてから、問診票のやりとりをメールで電話で確認する中で、過去の体外受精の分析と

 

御本人からの質問を受けてます。  

 

  そして、体外受精のマイノリティーの患者さんが多いと分析や準備にも時間がだいぶかかりますが、採卵や移植の多さから

 

彼女たちの苦しみが文面から伝わってきます。

 

上のイラストは、「パレート8:2の法則」ですが、

 

どうみてもマイノリティーの患者さんは20%ではなくて30%いるのではないか?という持論を私は持っています。 

 

通常は良好胚のグレードのみをもっている方がほとんどだと思いますが、PGT-A(着床前診断)をされている方は

 

「良好胚」から「正常胚」までの絞り込みもあるので、移植で戻せる卵がぐっと少なくなり、

 

「時間の長さ」に関する悩みが文面と数値から痛いほど伝わってきます。 

 

 

どういうことかというと、体外受精を始めてから転院をしたり、そして治療をもっとコアな治療に切り替えてゆくとと

 

パレートの比率80:20  ⇒  80:20だったサイクルが、徐々に21、22、23、24とマイノリティーの難治性の方が増えてゆきます。

 

私にはそんな感じをお覚えます。 当然治療コストも上がってゆくので1回あたりのコストも上昇してゆきます。

 

治療費だけでなく交通費の問題もそうです。

 

 

最近は、PGT-A(着床前診断)✕ ERA(子宮内膜受容能・検査)の組合せを選ぶ人も多くなってきました。

 

治療の幅が広がるとそこで「今までのマイノリティー」からめでたく「マジョリティ」になって、

 

クリニックを卒業できるのが一番なのですが

 

そうでない場合は、治療の幅が広がると・・その治療を受ける患者さんたちの相談の内容の量と質は一気に跳ね上がります。

 

 

その質問の内容も、かなり高度なモノになってゆきます。裏付けが絶対に必要になるのは言うまでもないです。

 

 

 

うちの相談室は、簡単に体外受精で成功する方には、全くもって無縁の相談室です。

 

体外受精のマジョリティーからマジョリティーへののサイクルに入った人たちのみが、来れます。

 

 


長年不妊の相談を受けて思うことは・・

 

検査の幅が広がっていけばいくほど・・

 

受ける患者さんの立場にたって、その検査に唯一の望みをかける気持ちも組みしながら

 

「検査ではっきりすること」と、「はっきりとしないこと」を明確に教えることだと思っています。

 

先程も申したように 反復不成功の方にERAを勧める先生は最近 おおくなってきました。実施施設も増えています。

 

そこでもまた・・マイノリティーは発生します。 窓が一日ズレて「P+6」でReceptiveなのがREAでわかって本番でNGだったら

 

そこでもまた・・マイノリティーは発生します。

 

 

《移植:自然周期》

 

移植でも、自然周期(実際はホルモンの補充をするケースが多い)とHRT(ホルモン補充)の合う合わないがありますが

 

ノーマルのERA(HRTでの検査)にこだわると、本番の移植でもそれを再現しようと悩みが増えたりします。

 

うまくいくならば、問題ないのですが、うまくいかなった場合には心理的なプレッシャーが加速します。

 

また ERAで自然周期での窓の計測も可能ですが・・結果が12時間ズレている場合など、移植が真夜中になってしまいますので

 

排卵そのものをコントロールしようと排卵抑制をするので、あまり時間がズレてしまうと本来の着床時期の子宮環境を心配して

 

さらに選択を悩んだりする患者さんたちもマイノリティーの中にはいらっしゃいます。

 

 

《移植:HRT周期》

 

ホルモン補充でしっかりと黄体補充前のE2とP4がコントロールできて、子宮内膜の厚さも問題ないマジョリティーならば

 

悩みはないが、投薬製剤のパターンが病院のそれと合わなかったりするマイノリティーならば悩みが出てきます。

 

病院再度も、細かく投薬プロコトルを個別対応してゆくと管理が大変なので、どうしてもパターン化が出来てきます。

 

そのパターンに合わないマイノリティーの患者さんだとまた悩みが出てきます。

 

ERAと本番の移植(BT/HRT)の再現性を一致させようとしてズレがズレてしまうと、また時間がさかれてゆきます。

 

 

 

 


誰だって好きでマイノリティーになった訳でない

 

誰だって好きで体外受精をやる期間が長くなり、結果を出す(着床だけでなく安全な出産)のに時間がかかっているだけです。

 

普通のマジョリティーの方よりも凄く劣っている訳ではないです。

 

時間がかかって自分に合う治療を一生懸命に模索しているだけなので、必要以上に自分を攻めたり

 

今よりも、もっとあたらしい治療を求めて、エビダンスレベルのはっきりしないものに近寄ってゆくサイクルに入ってゆくと

 

情報の中でしか自分を満たされなくなってしまうので、無機的な妊活になっています。

 

だからこそ、そのステージの治療のメリットと曖昧な部分はしっかりと医療機関等に自ら納得するまで質問をして、自分でも調べて

 

更に質問をし直してその治療を選んでゆくといいと思います。

 

 

完璧な治療というはないのです。 完璧だと思える治療が、あなたにとって最適であるとは100%言えない。

 

だからARTとは0と100の2つの数字だけが、ぽっこりと抜けている。 

 

マイノリティーサイクルが続いた時こそ・・

 

その現実を受け止めるのは、御本人の人生観が問われてくると思います。 どう生きたいのか?とうテーマに帰着するので

 

 自分で納得する治療をするように精一杯するしかないです。  

 

私の周りには、そうしたマイノリティー・マイノリティーの患者さんたちがたくさんいるので

 

自然と人の人生観にも敏感になってゆきます。