ibusの視線:高齢妊活者の「体外受精の難しさ」はここ!

 

 超高齢の患者さんなどを見ていると・・思う時あります。

 

 45歳以上とか・・年齢を越えて妊娠してゆく人たちは、やはり数値や健康状態でアドバンテージがあります。

 

 その結果、後方視分析ではありますが、8割程度のチカラしか出せなかった排卵誘発でも胚盤胞になっていたりします。

 

 それを戻して一見は、「陰性」かもしれませんが改善点がリアルにみえる時があります。

 

 

 上の写真は、アイビスです。コウノトリですね。

 

 飛んでいるのは東北の山里です。 そう! 鷹がコウノトリの上空にいると思います。

 

 でも、コウノトリは飛ばなければならない理由があるのでしょう。リスクは承知で、大空に翼を広げます。

 

 

 

 

 

 コウノトリもとても臆病な性格だそうです。でも飛ばないとならない。

 

 だから「コウノトリの視線」を常にレーダーのように張り巡らせて飛ぶ訳です。

 

 

 話はそれましたが

 

 高齢妊活者には、自分たちが思っている以上の「体外受精の難しさ」の壁にぶち当たる時があると思います。

 

 そして、それのリスクも知らないで・・なんとなく体外受精を続けている方も正直います。もったいないです。

 

 先程話したように

 

 「高齢妊活者には、リスクがあるけれど、ヘッジをいつも考えているとのではないでしょうか?」

 

 どんな食事を取る? 睡眠は? 栄養は? そういうのももちろん大事なのですが・・

 

 もっと根本的なところを、コウノトリのように頭の中にシュミレートしながら、大空を飛べたら・・未来は変わります。

 

 主治医の先生を上手に使える「ビビリな患者!でも・・ポイントは外さない会話が出来る・・。

 

 そういうことって・・大事です。

 

 

 


◆ 高齢妊活者の「体外受精の難しさ」はここに!

    

     卵胞期・前期、 卵胞期・後期  、排卵期  、 着床期と4つのフェーズにわけてざっくりと説明します。

 

      それぞれの項目に3つの「リスク・チェック・リスト」をUPしました。

   

      4✖3=12

 

                    合計12個からなる「高齢女性のリスク・チェック・リスト」です。

 

       

 

◆卵胞期(前期) Week Point

 

    ●Day3 において生理周期と卵胞の成長サイクルのズレ   → 採卵日が早くなる

                         ・遺残卵胞の発生頻度↑

                         ・前周期の高温期から育つ卵胞数の増加↑

                                

    ●生理が終ってからFSHのストンと低下が極端      →卵が育ちにくい

 

    ●Day7あたりで早期LH上昇から早期黄体化(アーリーP)→染色体異常↑(卵質低下)

                                → 着床の窓のズレ

◆卵胞期(後期) Week Point

 

    ●Day12、トリガーのタイミングが難しく教科書どおりにいかない →空胞や変性卵

 

    ●アンタゴニスト製剤(=サイドブレーキ)が効きすぎて

     HMG注射とFSH注射というアクセルワークとの微妙なコントロールが難しい

                                   →正常胚の発生のばらつき

 

    ●AMHが低いので排卵抑制が効きにくく、卵胞成長のアクセルであるFSHが暴発

                                   →いきなり卵胞が大きくなり

                                    E2だけがボンと伸びる

 

◆排卵期 Week Point

     ●タイミングの良いLH上昇からセーブ感のあるP4上昇という「機能的黄体化」が十分でなく

     アクセルを踏んでいる時間が中途半端で、卵子の成熟にばらつきがある。

                                   →正常胚の発生のばらつき

 

   ● LHサージに追随するFSHサージの高揚感

      卵胞内の分泌物のバランス

 

            E2・P4・PG(プロスタグランディン)・コルチゾール

            活性酸素

            IGF-Ⅰ(インスリン用増殖因子) ⇒FSHサージと関連

            CSF(顆粒球刺激因子)・・・etc

 

     採卵前!卵子・卵丘細胞複合体(COC)の卵胞壁のからの離れの良さ

                              → 空胞・変性卵

        ★ 排卵に関する適度な炎症作用

 

 

◆着床期     Week Point

 

    ●P4が立ち上がってくるタイミングが早いので、受精卵を戻した時に「着床の窓」がズレやすい

 

    ●若い人に比べて、卵の問題も増えるが子宮の問題も増える

                    →着床前診断をして「正常胚」を戻しても4割は子宮の問題

                    →肝臓と腸の循環が弱くなる

 

                  例)黄体補充のルトラールなどは肝臓を経由して子宮に届くのだが

                    ロスが多くなる

 

                  例)累積して環境ホルモンや重金属が子宮にたまり

                    受精卵が子宮内膜に浸潤しにくくなる。

 

    ●移植時にホルモン補充(HRT)で子宮内膜を作るが、そのセッティングが難しくなる

 

       → 胚盤胞(BL3)が孵化して孵化中・胚盤胞(BL6)になるまでのスピードが遅いので

 

         この卵子サイドの成長スピードと、子宮内膜の成長スピードのズレがギクシャクする。

 

 


体外受精を「ガラガラ・ポン」にしないこと。

 

当社で使っているシートをご紹介します。「体外受精の雲・雨・傘」シートです。

 

体験カンファレンスも、通常のカンファレンスも以下の「体外受精の雲・雨・傘」シートを使用します。

 

体外は専門的な世界なので・・「雲」が頭上に伸びている事を、気が付かない人が多い。

 

              「雨」が振りそうな天気だと・・気がつかない人が多い。

 

              「傘」をもってゆくべきだと・・気が付かない人が多いから。

 

前周期と今週期の連続した流れから、 

クライアントさんに、多方面から気づきを与えます。  

 

自分の連続した体外受精の分析や、主治医に何を相談するべきか?のヒントがみつかります。

 

大切なのは、皆様の頭の中にあるバラバラになった「断片的な知識」という点と点を結びつけること。

 

 

前周期 or 比較対象周期


今周期〈チャレンジ〉



 

 

 上記の二つの「螺旋階段」を皆さまは登って・・今周期にチャレンジをしています。

 

 卵胞はエコーではみえるけれど、それよりももっと小さな「卵子」はエコーでは見えないです。

 

 

 「採卵をしてみなければわからない。」

 

 そう言われた方は多いのでしょうか? そして・・本当にそうなのでしょうか?

 

 

 「いつ赤ちゃんになる為に出会えるか?わからないないから、採卵を続けるしかないない。」

 そう言われた方は多いのでしょうか? そして・・本当にそうなのでしょうか?

 

 

 

        確かにそれは正論かも知れないです。

 

       でも、ワンクッションの説明(今後どうするか?)がないと・・

 

       それは「ガラガラ・ポン」と同じになってしまいます。

 

会社でビジネス用語で使われる言葉ですが、

 元々は、ガラガラポンという言葉は福引の抽選をするときの言葉。抽選器の音です。

 

 今では人事の入れ替えにも使われています。

 

 このガラガラポンはくじ引きをする、という直接的な表現だけでなく、人事を総入れ替えすると意味。

 

 でも・・カラダは会社の人事のようにか代わりの人間がいるのはないです。自分のカラダとコストを必要です。

 

 そういう面を考えて・・1回1回体外受精を悔いのないように「主治医の先生」と話を詰めて進むのも必要だと思います。

 

 

  そして、先生が考えている投薬に対するカラダ「卵巣反応に再現性」をもたせるように、

 

  方向性をさだめてカラダをつくらなければならない。

 

 

 


 

PIO-ARTの体外受精相談室の働きは・・

 

患者さん(クライアントさん)のフェイズを「スピン・アウト」させることだと思っています。

 

① 長い体外受精生活から、判定をもらいクリニック卒業待ち組みに「スピン・アウト」

 

② 産科に移動して安全な出産待ちへ「スピンアウト」

 

③ 実際に出産して、初めての育児ライフへ「スピンアウト」

 

3つのスピンアウトが皆様に実現してもらいたいと思っています。

 

 

だから、今は①の前の段階 0地点で・・

 

飛べないコウノトリに・・リスクを知らせて、ヘッジ案のいつか見せること。

 

そして コウノトリに、コウノトリの信頼する主治医の先生の送ることです。 これが私の目先の目標です。

 

 

だから、上空の鷹をいつも・・牽制しています。  

 

イラストのように、今までの負の循環サイクルから「スピン・アウト」させるように、

 

とても地味な仕事をしています。