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皆さんの周りに「偉人」はいますか?
一般的に偉人というとは、歴史に遺るような、並外れて優れた人間のことですが
そう雲の上の天上人ではでなく
もっと身近な人物です。
皆様が会社の中とか、クリニックの転院をしてきて色々なドクターと出会いとか
そういう身近な人たちです。
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今日のテーマは、「偉人がシェフのレストラン=クセのあるカリスマ医のいるクリニック」です。
万人の口に合う料理はないです。 そして 料理を食べる方もいつでもその料理が口にあうとは限らない。
クリニックも同じですね。
今は3歳の子を育児しているある患者さんの話をします。その方は美容整形外科の看護婦さん
でした。都内の有名なクリニックの看護婦さん。
そして、都内でもクセのあるカリスマ医のところに通っていた人。刺激方法を書くと
ああ!あの先生とわかってしまうのでここでは書きませんが。
美容整形外科に流れつくまで色々な病院で看護婦として働いてきてきたので
その患者さんは、色々な医師たちとみて来て患者でした。様々な科を渡り歩いてきたから。
その都内のカリスマ医のところでも、通院に関してボトルネックがありました。
勤務先に不妊治療を伝えていない。その為に時間を切り出して不妊クリニックに通う
しかないこと。クリニックの治療が終わってからお会計が終わるまでそこには
いられないこと。その為に、奥様が通院の日には都内で働く旦那さまも駆り出されて
支払い待ち時間になったら、まるで「ぬいぐるみ」をおいてくるように「旦那さま」を
待合室においてくる。そんな生活がずっと続いていました。

私がこの患者さんの書くには理由があり、意見を一切言わせないそのカリスマ医と
その患者さんはものすごい意見の衝突があり、「お前はもう来るな」と散々言われました。
治療方針で意見がぶつかったのではなくて、職場に帰る時間の都合で旦那さんを
「支払いをするぬいぐるみ」としておいてくるそのスタンスに・・
カリスマ医と上の看護婦に目をつけれていたのです。
そして、治療方針を決める大切なある日をそのカリスマ医が、その日を指定しました。
その時、その患者さんはしでかしてしまいました。そのクリニックのタブー中のタブーを。
本人がそこにいなければならない日に、いつもは支払いをするだけのぬいぐるみ(=旦那さま)を
治療方針を本人の代わりに聞く役目をもたされたぬいぐるみをおいて・・職場であるクリニックに
戻ってしまった。
そのカリスマ医は、激怒しまくり怒髪天の如く怒りまくり、恐怖からぬいぐるみから
人間に戻ってしまったその旦那さまに当たり散らしてしまいました。
たぶんそのクリニックで細かい「出入り禁止」勧告を何度となく受けていた彼女は
最終的な「出入り禁止」最終勧告を受けました。
そんな中にその患者さんは、私と出会いました。
そのカリスマ医のクリニックの前、その前、またその前のデータと結果を全部洗い出しました。
その患者さんが「もう絶対にあの医者のところには行きたくない!」
「以前のクリニックに戻る! 時間の都合がつくし、ストレスがない!」とその方は
怒りで泣きながら私と話をしていました。
データを分析すればするほど、誘発法や移植法を細かいそのプロコトルをみればみるほど
そのクリニックがその患者さんの「今の身体」に合っているのがわかったので
少し強引にですが、旦那様に私が話をして奥様をその怒髪天のドクターにところに謝りに
いかせることをお願いして、 当然 奥様をも説得して渋々いってもらいました。
医師も彼女をようやく受け入れて、治療が再開されました。
トントンとうまく行ってしまった。体外の数は自分の手足の両方の指で数えていた方でしたが。
妊娠した時、その方は45歳だった思います。そして46歳で出産。
気を一番もんでいた時の彼女がそのドクターに対して繰り返し、使っていた言葉があります。
「変人」という言葉。
彼女と私が「もういちど、あの病院に戻り、下げたくもない頭をさげにいくこと」を話して
時のことを今でも鮮明に覚えています。
どんな話をしてかというと・・
すごい人(=偉人)と呼ばれる人カリスマ医で、万人に受けるカリスマ医は絶対にいないこと。
そして偉人であると同時に人間的にも立派であると断言する根拠などはどこにもないこと。
その偉人は、ひょっとしたら世間一般の大人になりきれなかった人間、中年になっても。
中年以上になってもただの子供のままだったが故に不妊治療の世界で偉大な業績を残すことが
できたかもしれないと話しました。
もしくは時代の流れや年齢ごとにコロコロと色をかえるカメレオンみたいに変幻自在な人間
だったから、時代に沿った仕事をなしたのかも知れない。
もしくは、ヒステリックなその性分と高い声をもつそのドクターは、魔法にかかった少女の
ように、不妊治療の中で途方もない非現実な夢の中を生き続けたからこそ「独特」であった
のかも知れない。
【説得の会話】
『その独特が 今のあなたには一番合っている。人間性を求めてはいけない。
人間性をもとめて自分に都合のよい優しいドクターばかりを探してきたあなたから。
結果はどうでしたか? その優しいドクターがあなたにくれたものは何でしたか?
あなたが一番大嫌いなドクターは、残念なことにあなたに合うプロコトルのレシピを持っている。
イタリアの有名店のシンプルなペペロンチーノのスーパーレシピみたいなものです。
レシピどおりに作っても再現できないのは、火加減や材料のタイミングがあるからです。
更に残念なことに、そのクリニックの培養室は あなたに合っている。
今のあなたにとってとても残念な条件が、そのレストラン(=クリニック)に揃っている。
人間性のかけたシェフ(怒髪天のカリスマ医)にあなたは頭をさげてんじゃない。
あなたが頭が下げるのは、その料理のレシピ(=プロコトル)だ。
3ヶ月たったら、その料理はもうあなたに合わなく可能性もあるのだから
頭をさげた方がずっとあなたにとっては得だと私は思うんだけど、あなたはどう思う?』
そんな話をして記憶があります。
【エンディング】
妊娠報告の連絡をもらった時に、「彼女は先生に握手をしてもらった」と嬉しそうでした。
「誰でもがカリスマ医のところにいけば、授かる訳ではないから友人は絶対にススメないです」
「そのクリニックでメンタルがやれちゃう人も多いし、から友人には絶対にあのクリニックは自分からはススメない」
そうおっしゃっていました。
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あの頃から変わらず、やり続けてきたこと。



個人個人の過去・現在の数値分析をエクセル分析をしてきました。
過去の失敗したプロコトル、成功したプロコトルを分析。
年齢の上昇や、体質の変化において変化をすることも想定し
どう・・身体を作っていくか?をモットーにしています。
「最短の道は、現実が知っている」
その現実を徹底的につめることにより、未来が見えると
信じてやってきました。

「その数値に対して・・どういう治療をされているのか? わからない人が多いと思います。」
狙っている点と その結果との因果関係とか。
このエクセル分析を毎回 実施しながら 次のシートにまとめて説明してきただけです。
そういう地味な作業を裏でやり、ブログで書いた患者さんには・・
黒の太マジックを使って・・毎回毎回 絵で説明してきました。

ブルーの文字で書かれていることがこのシートの目的です。
「雨雲をみたら・・雨が降るかも知れないと思って・・傘を持っていこう」
それがモットーでした。
このブログの患者さんにとってはその雨雲は幸運の雨雲だったのかも知れません。
それぞれの人には、それぞれの幸運の雨雲があると思います。
だから・・ 「最短の道は、現実が一番よく知っている」というお話でした。
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広光 身和 (土曜日, 27 4月 2019 10:09)
福島様
昨日お電話相談ありがとうございました。優しい雰囲気で、たくさんお話しができて楽しかったです。相談と言いますか、合わせてお喋りを楽しんだかのような感じでした。
こちらのブログがくせるある先生がいるクリニック=NACですかね?笑
刺激法とありましたが、お薬を処方される方もちゃんといるんですね。
そして、やはり対応が厳しすぎる病院ですね。しかし無事赤ちゃん授かることができてこちらの方は良かったです。
福島先生のお人柄がや感じと感じたのは宗教心があるからでしょうか。クリスチャンと書いてあってなるほどと思いました。
私はクリスチャンではありませんが、教会ってなんだか落ち着く感じがして好きです。