
「PIOART(体外受精)分析相談室は・・・
どういうConferenceをしているのですか?」
という問い合わせの質問が多いので、その返答です。
殆どは紹介なので、内容をわかってから電話して来られる方が
殆どです。
それゆえにHPの更新が「後て後て」になりました。
余談ですが・・
もういい加減に・・HPを更新しようと思っています。
実際のconferenceと HPで書かれている内容のconferenceが乖離しているからです。
私の患者さんにやっていることは 「3つお団子(=論点)」にまとめて
doctorに患者さんが投げる質問をつくる
外注ゴーストライターです。
患者さんは それを私に外注しているようなものでしょうか?
当人の理解は二の次で始めてもいい訳です。 結果の結果の「青田刈り」をするという意味も。
クソ難しい ARTを 素人の患者さんにもわかりやすく伝えて それを エッジの効いた質問に加工してゆくことが、私の仕事です。
かなり突っ込んだ内容まで踏み込んでいるので
最近の新規のクライアントは ほぼ医療関係者。
産科やARTが専門ではないDoctorの比率も高くなっているので
しらないうちに かなり突っ込んだ内容になってしまっていました。
ひとつの質問に一つの答えだと 彼女たちは納得しません。 別の答え(真逆のケース)も欲しいわけです。
<実際のconferenceの内容>
実際に何をConferenceでやっているのか?というと
内診の後に患者さんたちが、クラウドのdropboxのエクセルに数値や その日の内診のDoctorのcommentを書いてくれるので
それを医療従事者の別の観点からcommentをいれています。
Excelのスクショを クラウドのONE NOTEに張り付けて・・それに音声をつけてまたメールでおくったり
その絵をみながら 患者さんと電話で内容をつめていったりしています。
<conferenceで患者さんが私に求めていること>
もちろん
分析も後方視からの分析では 意味がないので
次の内診で・・clientさんが doctorに何を話すべきか?
doctorに聞くことはなにか?
今回の薬剤の投与のことで確認すべきことはなにか?を
3つのお団子にまとめています。
患者さんがDoctorと話したいことは 腐るほどあると思います。そしてその時間が相手にはないことも。
自分の聞きたいこと 聞かなければならないことを
相手も自分も3つの話の塊(=3つのお団子)にしておくのはよいことです。
ただ
大切なのはこの団子の出し方なんですね。
いつもワンパターンで・・一番最初の団子から 相手に出してはダメなんです。
うちの患者さんたちには、毎回 内診の内診のsummaryを伝えており、それを相互に確認しています。
だから コミュニケーションが上手な患者さんは、その団子の出し方に気を配っています。全部 出せなくてもいい。
さらに自分の言葉にまとめている訳です。 やはり そうした訓練を自然とできている方はARTの成績がいいです。
それは 薬剤の話と投与タイミングの話を自然とできるからだと思います。
相手が納得するように準備もしている。
過去のその薬剤の動態と その結果と・・。スパン!とその場で出せるから。
<まとめ: 本当のコミュニケーション力と 本当の編集力>
上の文章のキーワードは、なんだと思いますか?
ラフに言うと 「コミュニケーション」
でも doctorと仲良くなって 説明を丁寧に受けるだけがコミュニケーションではないんです。
相手のDrの話を編集して、自分の話す話もその場で編集をするチカラ。
それは準備をしているからできるわけです。
編集力というと書籍や映像の編集を思いうかべる方も多いと思います。
なぜならば なんで体外で患者に編集力がいるんだ??と頭をかしげる方も多いからです。
それが みっつのお団子の出し方、作り方。
今はSNS時代なのでメディアの世界でも編集力はとても重要な働きをしていますよね?
しかし・・
それはそうした世界に限定された能力ではないと思います。
たとえば・・
仕事の会議ではどうですか?
会議での発言が上手い人は あきらかに「編集力」があります。
一方・・
会議の発現が下手な人は 残念ながら「編集力」がないので損をしてしまいます。
これが ARTの内診室ならばどうですか?
患者さんは神様ですか?Doctorにとって! 違いますよね? それはあなたが一番知っているでしょう。
会社の会議よりももっと シビアな会議が 診察室で自然と行われていると思ってください。
だから 私の患者さんにやっていることは 3つお団子をつくるゴーストライターです。
クソ難しい ARTを 素人の患者さんにもわかりやすく伝えて
それを エッジの効いた質問に加工してゆく仕事です。
<どうやったら 編集力がついてコミュニケーション力がついたと患者がわかるか?>
じゃあ 患者さんが自分にコミュニケーション力や 編集力がついたといつわかるのでしょうか?
これも 患者さん自身が 診察室で感じます。
先生の説明に深さが増してくる点。 相手がわかっているとおもうから深くなるわけです。
僕がその患者さんがDrとのコミュニケーション力や編集力がついたわかる時は
メールの内容がsimpleで的をついてくるので、まるで 私もその患者さんと一緒に診察にいるような感じになることでしょうか?
<なぜそこまで やらなければならないのでしょうか?>
「通常の金銭感覚」を持ち、自分の話の運び方を変えることも大事。
ストレートに言うことをはばからなく言わせてもらえば・・
医師や培養士には「次」はあるが、患者には「次」はないからです。
「次はCD3に来てください」というありきたりの枕詞は・・ありえないのです。
その前に何をすべきか?
その説明が欠けているから、あなたが引き出さないと いけないのです。
私の周りのいて下さるDrたちは そこまで患者の声に耳を傾けてくださいます。
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