卵子は成熟卵(MⅡ)にならないと顕微でもフリカケも出来ないです。
卵子は 超未熟卵(GV)⇒ 少し未熟卵(MⅠ)⇒ 成熟卵(MⅡ)と成長しますが
その先にある卵は一番大事なのにあまり目立たない。
Q:成熟卵の先にあるものって・・・どんな卵だと思いますか?!
A: 答えは、 「過熟卵」です。
Q:刺激が強いと「過熟卵」になりますか?
A: そんなに簡単なものでもないです。
そしたら、刺激が弱いとみんな「未熟卵」になってしまう。
ここにクリニック選びの難しさが出てきます。
肉汁がジュワ~っとジューシーで且つ、カリカリしていて
おまけに羽根までついている餃子です。
A:火加減と水加減の微妙なバランスってありますよね。
排卵誘発は、それに似ています。
お店の餃子ならば、材料が同じだけど・・
排卵誘発では、人それぞれ違う。
おまけに同じ人でも、生理周期によって差があり読めない人もいる。
フライパンに入れた時に同じ「生の餃子はない」ということです。
卵子の成熟度は、
炎症(アクセル)と抗炎症(ブレーキ)で決まります。
まるでフライパンで焼餃子を作るように・・
「火力」と「さし水」のタイミングと量で決まるという事です。
主婦の皆様は、
1)餃子をカラっと焼き上げる人もいれば 〈炎症良好〉
2)真っ黒焦げの餃子を作る人もいます。 〈過炎症〉
3)すべてが足りなくて中身が「生」の餃子も。 〈炎症不足〉
ART(体外受精)の排卵誘発も、餃子の焼き方と同じ感じ。
どちらも、シンプルが故に、微調整の難しさは正直あります。
Q:刺激が足りないから、すべて未熟卵になるの?
A:未熟卵だから、すべてが「炎症不足」という訳ではありません。
例をあげると・・
PCOの人などでは、刺激が強すぎて・・つまり「炎症」させすぎても卵子は、成熟しないままGVに留まったりします。
つまり、「過炎症」経由のGVとなります。刺激を弱めると今度はE2がついていかないというジレンマに落ちます。
このように未熟卵だから、すべてが「炎症不足」という訳ではありません。 ここを勘違いしない下さい。
だから、カリカリの餃子を焼くのと同じ位難しい訳です。
【PCOの誘発の難しさ】
具体的には・・
これなどはD3~D12での誘発は強すぎると卵胞は反応せずにE2はあがらない。
D12のトリガーではhCG注射でも強すぎたら卵胞の中が「過炎症」になる。
そこまでE2を引っ張ってくる間に、ひっぱりすぎると
今度は、ブセレキュアやスプレキュアのマイルドトリガーでさえOHSSになってしまうリスクもある。
これが難易度の高いPCOの方の誘発方法のセッティング。
体外受精のデータ分析をして「ロス」を防ぎたい
その人その人に・・detailingを通してカスタマイズします。
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