初めての病院選び !

 

      それぞれのPOINTと段取り for 体外受精の初心者

 

         ー 元・胚培養士の視点から ー

高度不妊治療者の4人に1人は3回以上転院している

  

   ART治療の約3人に1人は転院を経験

   4人に1人は(25%)は、3回以上 転院を経験

   病院選びの段階ではアクセスなどの利便性や口コミ情報で病院を選ぶことが多い傾向にあり、

    転院の際には結果や治療内容先生との相性といった直接治療とかかわる部分が重視されていることが分かります。

  

   高度不妊治療まで進むと、結果を求めて転院される方が多くなると考えられますが、

   自分に合った病院を見つけることに困っている人が多く、病院選びが大切だということを窺える結果となりました。

 

                      ☆     ☆      ☆

 

  【妊活ボイスのその他の調査結果】

 〈1〉高度不妊治療(体外受精・顕微授精)にかかった費用は平均で約193万円

      3人に2人は、金銭面をネックに感じている。

 〈2〉高度不妊治療の料金が安ければ2人に1人以上が「もっと早く治療に進んだ」と回答

 〈3〉病院を利用した人の2人に1人は「もっと早く病院に通えば良かった」と回答     

                                                     

                           ※妊活中のすべての女性を応援するWebメディア「妊活ボイス」より引用

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                                            for  体外受精の初心者 
                          for 体外受精の初心者 

 

1:最初のClinic選びが難しいのは、選択する基準がわからないから。     〈体外受精初心者〉

 

   ① 地理的条件や、通いやすさから選ぶ

      何よりも時間を切り裂いてスケジュール調整をしながら通うので、

      最初は・・通いやすい地理的な条件から選んでゆくことは否めないと思います。

 

   ② 医師との相性から選ぶ

      不妊治療では、医師との相性・信頼関係も重要になります。

      上記のネットアンケート結果からもわかるように・・最初は体外受精が未知の世界なので、怖いと思うのは皆、同じです。

 

   ③ 治療の進め方(治療方針)で選ぶ

      医師の考え方によって、治療の進め方(治療方針)も違ってきます。

      最初は、皆!自分のカラダを知らないので、どの治療方針が合うのかわからないのは当然です。

      ここの選択によって、転院の回数が増えてゆくのか?の分岐点になります。

      

   ④ 説明の丁寧さで選ぶ(口コミ)

       初めての方の場合、治療について右も左もわからなくて当たり前です。

      その為、治療についてよく説明してくれ、納得して治療を受けられるかどうかがとても大事になります。

      

 

 

   上記の①から④で、clinicのサイト情報や通われている人たちのブログ、周りの体験者のアドバイス等によって

   総合的に選んでゆくことになります。

    実際に通ってみないと本当のところがわからないから、この治療が悩ましいのです。

 

  

    

① 病院選びのPOINT (体外受精の初心者向け)

  

 

  ネットで口コミや病院情報を集める前にやっていた方がいいこと。

  前提:タイミングや人工授精(=AIH)をせざるを得ない人も中にはいるかも知れませんが、

     それらを一通りやって来た人向け

 

1)不妊治療について本人と旦那様が知識を蓄えておく必要があります。

 

  その最低限の知識がないと、今まで受けてきた治療(タイミング・人工授精)の治療方針が自分たちの希望にそったものなのか?

  検査結果・採血DATAから見る自分のカラダに合っているか? 素人ながらも判断できないから。

  先生と体外に進むにあたってのPOINT(自分のカラダを一番知っているのは先生)を聞くことができない。

 

2)今まで見てみてくれた先生に、「自分の排卵のクセ」を聞く  以下の3つさらっと聞いてみる。

 

   Dataで説明してくれればそれに越したことはないが、AIHのステージでは細かいDataを取らない先生も少なくない。

   

 

    体外受精をまだしていない方でも・・

    自分のカラダのホルモンを知ることは大事です。

    こちらをご覧ください。

     ↑

    初心者向けホルモンの基準値

 

 

左の螺旋階段は、卵胞が卵子を抱いてすこしずつ大きくなってゆく

 

ものです。

 

 Day3でも排卵のクセはわかります。

 

 Day8あたりでは、卵子が成熟してゆくために

         LHやFSHの動きが加わり個人個人のクセが

         出てきます。

         採卵をした事がない人は、卵子の形態こそは

         知りませんが、卵胞の動きはあります。

 

 Day12あたりは、排卵(AIH)の2日前です。

         とくにD8からの動きのクセをしっかりと

         のがいいです。

 

 ★ 排卵のクセというとD12ーD14のみをイメージしますが

   排卵のクセはD3からスタートしています。

 

   例)D3の基礎値 FSH>LHになっていたり、数値

     バランスが悪かったら・・まだ卵胞が育つ前から

     「排卵が下手っぽい?」と思われたりします。

 

   例)D3の基礎値において、FSHとLHが全体的に低かったり

     すると、卵を成熟させるのに時間がかかる・・とか

 

 


  自分の排卵のクセを聞く(体外受精の初心者用)
  自分の排卵のクセを聞く(体外受精の初心者用)

   第1のランプ  :  卵胞が大きくなってゆく成長上のクセ

 

                   AMHの高さによって卵胞の成長スピードも変わってきます。

                   卵をそだてるホルモンであるFSHの上下感でも変わってきます。

                   大体、生理何日目にどの位の大きさの卵が何日で大きくなってくるとか?

                   お腹のハリぐあいとか。  オリモノの分泌の量や期間・時期をつかんでおいて下さい。

 

    第2のランプ  :  LHサージ(波)のクセ

    

                   これは先生の意見を聞くまえに、自分でも排卵チェッカーの濃さでなんとなく

                   LHのあがりぐらい、あがる時期をつかんでおきましょう。

  

    第3のランプ  :  排卵後の内膜のクセ

 

                   子宮内膜は、排卵前のD12あたりの厚さばかり目が行きがちです

                   そこから、 子宮内膜はさらに厚みをましてゆきます。

                   着床期あたりにホルモンチェックしてもらった人などは、その時にエコーをしてもらっている

                   ならばどの位の厚さになっているのか?聞いてみましょう。

 

                   薄いからダメとかではなく、排卵前から排卵後にかけての内膜の動きをしっておくと

                   黄体期でのP4(黄体ホルモン)とE2(卵胞ホルモン)の協力度合いがわかります。

 

                   排卵前後の不正出血がある方は、そのバランスが崩れて不正出血になるケースが多いです。

         

 

 

   3) 排卵した後のくせ

             排卵した卵胞は、黄体になりそこからP(黄体ホルモン)をあがり方について先生の意見を聞く

             ※自分で基礎体温(BBT)を測っている人は、

               排卵前に体温が上がっている癖がないか?みてみる。

                (高温期での体温の落ち具合はあまり気にしないこと。見るのは排卵前の体温)

                P>4なると体温があがり始めるので・・その場合は排卵前の段階でPが効きすぎているから。

 

3)体外受精でどんな誘発方法がいいか?1番目と2番目を 先生とベテラン看護婦さんに(人を分けて)聞いてみる。

 

            かならず、なぜ?そう思うのか理由もさらっと聞いてみる

            その時に、タイミングやAIHでつかった誘発の薬剤の反応を自分である程度知っておく必要があります。

            

            よくロング・ショート・アンタゴ(=アンタゴニスト)という区別がわかりやすいからするけれど

            大切なのは、薬の反応です。 排卵誘発の薬の種類、トリガー※の反応など。

            

            ※人工受精の時に、2日前に点鼻薬や筋肉注射(hCG注射)などがトリガー(=引き金)に当たります。

 

   


  ② 初めての病院選びの前準備 ( 6つのだんどり)

   

   1) 上記①で書いた「自分の主治医の意見」を整理し、夫婦で情報を共有する。

 

   2) 中立的な立場をとる自治体の不妊相談窓口にて、具体的なクリニック名の情報のアウトラインを仕入れる

 

          《参考: 東京都の場合》 家庭支援課 総合窓口

 

   3) 身近に体外受精をした人の口コミを聞く場合は、「その人の場合は・・・」という前提で耳を傾ける。

 

      ネットの口コミ情報※も、「自分の主治医の意見」のフィルターを通して、情報をあつめること。

 

           ※ 自分の主観で知らないうちに文章を書いているケースが多い為。

 

   4) セカンド・オピニオンを兼ねて、他のドクターのところ行ってみる。

 

           「セカンドオピニオン」と言わない方がいい場合も少なくないので注意すること、断られる場合もある為。

            その際、問診表を書くことで、自分の治療歴の「棚卸し」もすることが出来るメリットも有り。

 

   5) 公共機関の助成金のシステムの内容を確認する。

 

      ① 特定不妊治療費助成(FOR 体外受精)

            夫婦の収入の面でそれに該当するか?確認すること。

            《参考: 東京都の場合》  東京都特定不妊治療費助成

 

      ② 不妊検査等助成事業(FOR 不妊検査、タイミング・人工授精 などの一般不妊治療)の情報を集めて

            《参考: 東京都の場合》  東京都不妊検査等助成事業

            

        お住まいの自治体によって差があるので注意して下さい。

 

   6) 通院の意志に関わらず、クリニックの治療説明会に夫婦で足を運んでみること。

     

         治療説明会をやっていないクリニックや病院もあります。また説明会でも個別対応のところもあります。

         他のカップルが何を基準にクリニック選びをしているのか参考になります。

         そして、クリニック側が何に差別化をおいているのか?もわかります。