転院前の準備

 

      それぞれのPOINTと段取り for 体外受精の経験者

 

        

 

   

     ”結果がでなくなった時” この時のClinic選びが一番悩む人が多い。   〈体外受精経験者〉

 

    転院が脳裏をかすめた時、3つの選択があると思います。

 

      ① 今まで通りの治療で病院を変えない。

     ② 病院は変えないが、先生とよく話し今後を決める

     ③ 転院する。

 

   ここで大切なことは、

   「自分に合う治療方針」と「自分の卵巣反応」の突き合わせになります。

 

    

    

    

                                体外受精の経験者へ
                                体外受精の経験者へ
転院に悩んだら立ち止まること。
転院に悩んだら立ち止まること。

《転院を繰り返すジプシーにならないこと! まず立ち止まる!》

 

      基本は上記と同じですが、まず悩んだら立ち止まること! 安易に転院を繰り返してジプシーになる人は少なくないです。

      クリニックごとの治療方針と、そこで容易されているパターンがどんな有名クリニックでもあります。

      そのパターンにうまくハマった人から、長いトンネルを抜け出してゆくのがARTの現状です。

      ジプシーになる人は、パターンを模索中に、腰が浮いて次のクリニックを探していることになります。

       ジプシーになる毛がある人は、自分のいうことをなんでも聞いてくれるクリニックは存在しないと冷静になることです。

 

      ジプシー体質の可能性がある自分は一体何を求めているのだろう?何をしたいのだろう?と足元をみると、

      大きな変化につながるヒントをみつけられます。また先生との関係が一気に改善する可能性もあります。

 

 《過去の体外の棚卸しをしよう》 

 

      既に体外授精を何度かしている方は、タイミング・人工授精での排卵誘発の薬の反応、そして体外での薬の反応と

      Dataがあつまっているので、それを棚卸しすることです。

 

      その際、その周期でのドクターのコメントを書き記した方もいると思うので、それも一緒に整理することです。

      ドクターが、他の医療機関に紹介状を書く際に、患者さんは封印されている場合は中身をみることができません。

      あっさりとかかれている場合もあれば、紹介元が丁寧なドクターだと「治療経過」と「コメント」を書く場合もあります。

      患者さんは、全て、「治療経過」までびっちりと書かれているように錯覚する人もいると思いますが、

      実際はそうではないです。

 

《転院先のDr.が知りたいことを自分でも話せるようにする》話せなかったらメモを渡せばいい。

 

      逆を返せば、それが転院先への情報として伝わればいいことになります。

      だから、それを自分で棚卸し、整理しておくことがいいと思います。 書いているうちに自分たち夫婦の中で気づきも

      出てきます。

 

《転院をせずに今のクリニックでもできることはきっとある》

 

      長く1つのクリニックで体外をしていると、その病院の一通りの治療をしていると思います。

      でも、カスタマイズされた治療はしていないことが多いので、先生と腰をすえて自分の希望と先生の意見を突き合わせて

      みることは重要です。先生もどうにかしたいと思っているのに違いないからです。

      自分から口にしないと環境は変わらないとおもうくらいでいいと思います。

       そして、その先生から”うちで出来ること”と”出来ないこと”を話してもらったら理想です。

 

 ◆ 転院を考える際にすべき3つのこと 

 

 

     すべき其の1: 周期でのData(ドクターのコメント有り)の棚卸しのメモをつくる。

              ・その周期に使用した薬剤の種類と量を書く

             

     すべき其の2: 自分のカラダの反応を箇条書きでまとめてみる

              例)〇〇の薬は合わないが、●●は合う 理由は✘✘という結果をいつ出したから

 

     すべき其の3: 採卵での自分の希望をメモする

             同様に 移植方法での希望をメモする 

 

 

  ◆  上記3を整理するツール

 

       この絵を使ってみて下さい。

 

       転院先でも、既存の今のクリニックでドクターと話を詰める場合のどちらでも「自分のカラダ」のイメージを

       しっかりと持っていると会話が深くなります。

 

      自分のカラダのイメージとは、卵巣の反応・子宮の反応です。

      卵巣の反応は、自分の排卵のクセ(排卵をする前に採卵をするので、”排卵のクセ”を知るのは大事です。

 

      特に年齢の高い方は・・AMHの特性の正しい知識を有することが大事です。

      採卵周期において、排卵誘発を経て・・育てた卵胞が消えてゆくほど悲しいものはありません。

 

      卵胞の発育に対して・・FSHが卵胞を育てるアクセルならば、AMHはそれを阻害するブレーキの働きをします。

      自然周期において、生理中に高かったFSHが・・後半FSHが低下してきて卵胞は育ちにくい環境になります。

      卵胞の選別が行われます。ヒト卵子は一周期においてたった1個の卵子しか排卵しないのは

      AMHが卵胞の発育にブレーキをかけて選別しているからです。

 

      なぜ? AMHホルモンはそんなことをするのか? そうした「AMHの秘密」を知ることは、そのまま

      自分にあった排卵誘発を知ることに直結します。

 

 


最高の医療を引き出するのは「患者力」の差

 

 

 

卵胞の供給量である「AMH」の低下や、育ってくる卵胞の数が

少なくなってくると いろいろと迷う方が多いと思います。

 

41歳を超えるとAMHは1.0ng/mLを切ってくるけれど

 

それはどう言う意味なのか?

それを正しい知識をもって、何をすべきなのか?

自主的に考えて、あなたがDr.とコミットしてもらい

積極的に”治療”に参加して患者力をつけましょう。

 

 

  そして次のような盲信が まだ頭の片隅に残っていたら消すべきだと思います。

 

  ☑ 体外受精は、病院選びが大事。 運良くそのClinicを見つければDr.に対して受け身姿勢、

    おまかせスタイルでも、体外受精なのだから早く妊娠出来ると信じている。

 

  ☑ パーフェクトな医者は、有名病院ランキング(ネットや雑誌で自分で調べたランキング)に必ずいると信じている。

 

  ☑ 患者さん自身は、「お医者さん(医療現場)は、いつも合理的に動いている」と信じている。

 

  生殖医療の医療現場には、大前提があります。

   「患者さんは、合理的に動いているだろう」と思っています。 

 

   どうですか? もしそうならば、患者さんサイドと医療サイドの意識のズレは生じないはずです。

   お互いに都合よく思い込んでいます。

   このズレを修正するは、医療サイドでは手が回りません。 動くのは患者さんであるあなたです。

   医療現場での会話でヒントをもらいながら、

    引き出しながら自分の治療に対する姿勢を常に修正してゆくのが一番の近道です。

 

 

《盲信を払拭しなければならない理由》 

 

   大切な姿勢を持ちましょう!!


 

  

 

  患者さんは、どこの病院に行ったとしても、有名Clinicならばなおさらドクタ指名性は難しいし、仮りに同じ先生であっても

  全ての患者さん(積極的にコミットしてくるヒト、まったく医者にコミットしてこないヒト)が同じ最適な治療をそのDr.から

  引き出すことは出来ないからです。

 

  ましてや「Dr.の当たり外れ」や「不確定な要素」に振り回されてしまいます。

  結局は、最適な治療法を導き出すのは、最終的には患者さん自身になります。

 

  ストレートにいうと、

  お医者さんは、患者さんが話を切り出さない限り、医者の方からあれこれと選択枝を出してこないです。

  患者さんが話し上手になる(=患者力を持つ)、的確な質問が出来るようになり、自分のカラダのことを専門的に考えられるよう

  になると、医者はその患者さんにたくさんの情報をフィードバックしてくれます。

 

 

  裏返せば、

  積極的にお医者さんと相談ができないと「損」を必ずします。同じ自由診療のお金を払っているのにです。

  だから知識を自分から求めないで丸腰で、Dr.の内診に臨む姿勢のはやめた方がいいです。

 

  考えて下さい。

  夫婦で旅行にいく為にホテルや宿を決める時も、情報なしの丸腰で決めることはないと思うのです。

  ネットで調べて口コミをみたりして、ホテルを選定する女性がほとんどだと思います。

  同じお医者さんでも、結果がわかりやすい歯医者さんを選ぶ時は、別だと思います。

 

  不妊治療は、結果がわかりにくいです。 だからこそ、自分でDr.にコミットしてゆく姿勢を持たないと損をしてしまいます。

 

  病院やクリニックの規模やブランド、医師のブランドに振り回されて、自らの患者力をあげる努力をしないと損をします。

 

  この先生の言っていることは本当なのだろうか?と疑問をもって質問を的確にして、情報を理解をして「確認」をしてゆく

 

  姿勢が大切です。最初は的確な質問をすることが出来ないからも知れませんが、場数と練習です。

 

  先程の旅先のホテル選びが上手になったあなたも、失敗から学び場数を踏んだからアンテナが育ったのと同じです。

 

  丁寧に相手の都合(忙しさ)を考えて大人の対応をしてゆくと医師にも好まれます。

 

 

  そして最適な治療方針が患者と医師の共同作業で出来てくるのだと思います。

 

 

 


体外受精! 自分の排卵のクセをつかんでいますか?!

            6つランプで、説明しますね。

            卵胞はただ大きくなればいいのではなく、卵胞の中にある「卵子」 が成熟しなければいけないと話しました。

 

            自分自身でちょっと意識するだけで、自分のカラダの一番コアな部分の気づきが得られますし、

            それをうまく主治医の先生と何気ない会話(質疑応答)で活かせます。

 

            そうした姿勢が 主治医の先生からより良い治療を引き出すことになります。

 

 第1のランプ  :  (卵胞の中)E2の血中濃度の増加のクセ

 

             排卵誘発をしている場合と、していない場合(自然周期)では違います。

             E2製剤などの薬を使う卵胞の中には、自身で作ったE2と薬によるE2が卵胞の中に混在します。

                                              卵胞の中には、「自分のホルモン」と「薬によるホルモン」で出来ています。

             

             素のE2の伸びを把握して、薬をつかった時のE2の伸びと両方を掴むのが理想ですが

             まずは・・この薬は卵胞は大きくなる、OR なりにくい?というような感じで掴むといいです。

 

 第2のランプ  :  卵胞が成長してゆく速度(アクセルとブレーキ)のクセ

    

             FSH(卵胞発育のアクセル) VS AMH(卵胞成長のブレーキ)

             これはどの位の時間をかけて卵胞が成長していくか?という話ですが

             卵胞をそだてるアクセルの働きをするFSHと、それにブレーキをかけるAMHのホルモンのパワーバランス

             によって自然周期でも個人差がかなりでます。(FSHとAMHは負の相関関係があります)

                   

 

              例)AMHが低い人 

 

                       卵胞から分泌されるAMHのホルモンが少ないので、卵胞成長に対するブレーキが

                       弱い。その為、前回の内診(D3)の時に小さかった卵胞がD8やD10には強烈に

                       大きくなっている症状が出るというのは、

                       ブレーキをかける力が弱いから成長スピードが増してくるからです。

                       

                       そして薬をいれると更にスピードがさらに増すフィールがあります。

                                                                                   本来ならば、ブレーキを自分で抑制をかけるところで、ブレーキが甘いので

                                                                                   卵胞スピードが加速していまいます。その時、卵子の成熟がついてくるかという

                                                                                   話になります。卵胞が早く大きくなると、それと完全に正比例して「卵子も成熟」

                       するならばいいのですが・・そうとも言えないから難しい訳です。

 

             例)AMHが高すぎるPCOやPCOSの人

 

                       そもそも卵胞が多いので各卵胞から分泌されるAMHホルモンも当然多くなります。

                       それは、卵胞の成長に対してブレーキをかける力も強いことになり

                       トータルでのE2は高くても、各卵胞は成熟しにくいという可能性もあります。

 

                        PCO系の卵巣の方は男性ホルモンをE2に変換する力が弱いのでそこで

                       またE2が上がりにくい。刺激を加えないと育たない!でも刺激を加えすぎる卵巣が

                                                                                   腫れてしまうというジレンマが、かぶさってきます。

                          ※ PCO・PCOSについてはこちらのブログ記事に、詳細あり。

 

 

 第3のランプ  :  卵胞ではないシスト(水たまり)の発生頻度のクセ

  

             シストの原因は解明されていませんが、AMHが低い人や子宮内膜症、チョコを有している人は

             その頻度が高いのも事実です。やっかいなことにシフトが出ない周期もまたあります。

             細胞は隣の細胞にも影響を与えることもあるので、シストの存在が卵胞の成長を早くすることもあります。

             成長を早めるので、まだあと後少し、育てたいと思っていた卵胞が採卵のタイムアウトに

             になります。 D3でシフトが見えても、その卵巣から育った卵胞は採卵できない訳ではないですの安心して

                                               下さい。

                       

 

 第4のランプ  :  排卵に達するタイミング

 

             D8過ぎた頃から、LH(黄体化ホルモン)が反応してきます。卵胞のまだ小さいのにLHが高くなってくると

             排卵をするのが早くなります。

 

             体外受精はこのLHの上昇をいかに押さえて、複数の卵胞を育てるか?という

            「排卵抑制」の歴史のファーストステップです。 

             ★スプレキュア・ブセレキュアなどのGnRHアゴニスト製剤⇒ ショート法・ロング法・マイルドショート法

                                               ・ウルトラロング法

             ★セトロタイド・ガニレストなどのGnRHアンタゴニスト製剤⇒アンタゴニスト法・内服薬+アンタゴ法

 

             上記2つの共通点は、卵胞の発育に対してのブレーキです。

             薬による(外因性の)ブレーキもあれば、自分のホルモンによる(内因性)のブレーキが存在します。

             これらによって、排卵するタイミングが異なってきます。

 

              【アポトーシス】

              それ以外に、この早期でのLHの上昇は「卵胞の死(=アポトーシス)」の引き金にもなります。

             どの位の卵胞になったら、排卵をするクセがあるのか? 排卵抑制で成長が負けてしまう傾向が強いのか?

             結構!耐えられるのか?何ミリまでは大丈夫なのか?などの「排卵に達するタイミング」を

             LHサージ(波)の度合いで感覚的に排卵検査薬で知っていることも大事です。

             LHの値を拾うレンジの異なる排卵検査薬を、国産・海外品とうまくコスト的に使いわけてください。

 

 第5のランプ  :  育ってきた卵胞が、消えてゆく程度を知る。

 

             上記の「卵胞の死(=アポトーシス)」の話です。

             この頻度に個人差があります。前回エコーで見えていた卵胞が消えているというのは

             不思議なことでないです。

             薬を入れてFSHを増やして複数育つようにしていても、卵は消えてゆくことも不思議ではないです。

             FSHとLHはバランスが大事だと話しましたが、そのバランスが悪くLHがアポトーシスの引き金を引く

             こともあります。体外受精の排卵誘発において途中で入れてくるHMG注射(LH成分が入っている)

             FSH注射(LH成分が入っていないFSH成分のみ)の選択が人に合わせてどれほど大切か?が

             わかると思います。だから、注射の反応は自分でも知っておく必要があります。

 

 第6のランプ  :  生理周期と卵胞成長サイクルのズレ

 

            本来は、上記の2つの矢印である「生理周期」と「卵胞の成長サイクル」は一致しているものですが。

            ズレが生じる原因は、前周期の高温期の失敗からです

              P4による排卵抑制(LH↓、FSH↓)のブレーキが効かなかった事が原因です。

 

             採卵の前周期の「高温期」がうまくいっていないと、連動している次の周期の「卵胞期」に影響を与えます

             卵にとっては、生理周期のいつから卵胞が大きくなりだしていっこうに構わないので

             「スキ」あらば 高温期のP4による排卵抑制(卵胞が大きくなるのを防ぐブレーキ)がゆるんだら

             そこから卵は大きくなっていきます。

             前周期の排卵期のあとから成長モードになる子もいれば

             前周期の排卵に失敗して、そのまま遺残卵胞(=黄体化未破裂卵黄)として成長を続ける子もいます。

 

             こうした子がいると・・生理周期と卵胞サイクルはズレてゆくので

             採卵が今までday14だった排卵が、day6あたりかなり前倒しになって排卵が早まるケースもあります。

 

             

 

 


◆ お尻を決めるエンディングNOTEの作成

 エンディング・ノート?というと

 体外受精を諦める為のもの?と思いがちですが、違います。

  この考え方は、体外成功者たちの共通点の1つでした。

 

 とりあえず一時的な”ピリオド”をつけることは大事です。

 おしりが決まれば、自分は何をすべきか?明確に夫婦で考えるからです。

 

 

 

 体外受精をする時間があと少ししかない方などは、

 お尻が決まるから、戦略が決まるような感じです。

 

 

 

 〈理由〉

                             お尻を切ることによって、その期間どうすべきか?自分たち夫婦は

                             何をしたいのか?明確になります。

                            

                             子供のいない人生を完全に否定する必要などないのです。

                             

  逆に「子供のいない人生」も考えながら体外受精をすることによって得られるものは、

   心理的にも楽にし、また「自らの生を生きる意義」を考える時も大きいと思います。